2023/09/23 兵庫県立芸術文化センター
公演アンケートより
■父と娘の会話の中に戦争の悲惨さと、それでも明日にむかって生きていく希望がみえとてもじ~んときました。最後の「おとったんありがとありました」のことばは心に深く残ると思います。
■最初は広島弁はわかりにくい…と思っていたのがどんどん引き込まれて、気にならず、というより、より分かりやすくなっていきました。戦争という重い課題を父と娘の会話でみごとに表された作品でした。どんどん引き込まれていく。演じた役者さん、さすがです!
■いつの間にか災難の復興を遂げたとしても戦時下にいた人々、怒涛の世の中を来た今、風化しては未来を願い平和の尊さを願う気持ちを薄らぐことになってしまいます。そのような時代背景のもとに、今日の舞台が開演されましたこと、感銘を受けました。つつましくも堂々と、いきいきとした上演に、観劇に感激いたしました。おとったん、美津江さんの貫禄に、肝っ玉も気迫の人情味いっぱいでした。
■役者さんがお二人でのお芝居は初めて観ました。しんみりとほっこりと、なんだか温かい雰囲気の中でのお二人の演技には優しさやユーモアとともに熱い思いが伝わってきてとても感動しました。原爆投下による当時の様子で初めて耳にすることも多く、胸を打ちました。
■原作及び映画で観覧、素晴らしいと思った。今回舞台で再度観たくチケットを購入、原作も去ることながら舞台も素晴らしいと思った。
■牛丸さんのお父さん、亡くなった父と話される思い、小田原さんの娘の気持ち、生きるということの難しさ、父の応援は生きる張り合いを見出せたと悲しみの中力にして生き延びたのでしょう。本当にありがとうでした。
■方言、楽しい場面もありとてもよかったです。戦時中の人々の想いを中高生にももっと伝えていかなくてはいけないですね。学校等での公演をたくさんしていただきたいです。
■熱演感激しました。不安な世界情勢の中、胸に響くものがあり次にこのような悲劇が起こることがないよう祈りました。自分には何ができるか生きている限り問い続けたいと思います。
■「生きているのがつらい」「生きているのが申し訳ない」という言葉が、特に印象に残りました。原爆により一瞬にして「おとったん」を含め身近な人が命を奪われたのに自分だけが助かったというやるせなさが滲み出ていました。また、好きな人ができても原爆病のために生れてくる子どもに影響が出るのではないかという虞から結婚を断らざるを得ないという悔しさも感じました。それを小田原さんが迫真の演技で表現されていました。ユーモアも説得力もある牛丸さんの「おとったん」もいいですね。最後におとったんの言葉から好きな人を笑顔で迎える明るい兆しが見られたのは復興への強い願いが感じられました。
■被爆した人の苦悩がこんなにも深いものかと心震えた。長崎の祖母が長崎原爆投下後の話をしてくれたことを思い出した。まさに台詞にあったような惨状を聞いていたのがまざまざと思い出された。考えなければいけない。でも考えてもどうにもならないこと。しかししっかりと記憶にとどめていかなければいけないと思った。
■戦争の体験をされた方々が少なくなってきている昨今、そのむごさや悲惨さを語り継ぐ必要があると切に感じています。その当時の方々の願いは詰まるところ大切な愛する家族と一緒にいたいということ。それはどんな時も変わることがありません。どんな戦争にも正義はないという渡邉晶子さんの言葉が胸に残りました。少しでも長くこの劇を続けてほしいと切に思います。
■二人とも熱演でとてもよかった。わかりやすくて終わってから泣けて仕方なかった。長台詞をよく覚えられていて感心しました。最近違う劇団の同じ芝居を見てどう違うかなという興味もあって見せてもらったがとても自然体でよかった。照明もきれいだった。
■生きていくのがつらいとき、こんな風にむごい生き死に別れをしなければならなかった何万もの方々を思い出します。そして生かされている命を精一杯生きていきます。
■感激しました。小田原ゆみさん力演でした。おとったん、時折ユーモアを交えて娘を応援、心強かったです。泣きました。
■感動しました。二度と繰り返してはならない惨事に警鐘を鳴らす作品でした。いつまでも後世に繋いでほしいと切に願います。
■観ているうちにだんだん生きること、愛するものの想いが感じられて涙が止まりませんでした。戦後78年、今こそもう一度人間はなぜ生きるのかをみんなで噛みしめていけたらと思ういい公演でした。初めて演劇を見たのですがまた観に来たいと思いました。