道化座ヒストリー


1950  劇団創立

「道化座」の名はシェイクスピア劇に登場する、おどけながらも真実を見極める目を持った「道化」に由来し、「時代」に流されることなく冷静に見つめ、「今」との関わりの中での舞台創りを目指している。

1971 -

アトリエで「道化座のいえノイエ公演」を開始。現代作家153作品を連続上演する。

1980 -

座付き作家渡辺鶴の創作劇を中心に上演。児童劇「スーホの白い馬」は500回を超え好評上演。創作劇<幸福>3部作、「幸福」「幸福の条件」「幸福のゆくえ」(改題/幸せのゆくえ)は好評上演中。 また日本を代表する劇作家、井上ひさし氏の作品「きらめく星座」「父と暮せば」などを上演。

1987 -

中国と演劇交流を開始。現在までに15度の訪中公演を果たす。87年10月初訪中公演「我這一輩子(邦題/カンカン人生)」92年5年、第3次訪中公演「幸福」にて上海戯劇家協会『特別栄誉賞』を受賞。

1993 -

劇団代表、須永が『兵庫県功労者表彰(文化部門)』を受ける。93年5月、第5次訪中公演「贋役者・莎王の独白」にて上海戯劇家協会『特別参加賞』受賞。94年には日中合作「小蓮の恋人」を日本と中国で上演。



1995 -

阪神・淡路大震災。スタジオを全焼失するが、1週間後には公演活動を開始、96年より創作劇<生きる>シリーズを開始、全6作品上演。95年3月には、代表須永が演出した大阪新劇団協議会制作による中国の名作「茶館」は『大阪舞台芸術賞』、『十三夜会演劇奨励賞』を受賞。96年、震災後も意欲的な演劇活動を続け多くの人々に希望と勇気を与えたとして、『日本演劇興行協会賞』『神戸新聞社社会賞』を受賞。97年には代表須永が『神戸市文化賞』を受賞。

1999 -

昭和・平成の時代を振り返り、今の私達を見つめ直す、<新生きる>シリーズ、全6作品を創作。現在までの上演作品は総数約280。「等身大の人間描写。日常生活の中に、生きること(愛)と交錯する社会問題を織り込み、見終わると心が温かくなる」など、身近で親しみやすい「私たちの演劇=市民劇」として、支持される。

2000  劇団創立50周年

中国に続き、新たに韓国との演劇交流を開始。 2000年8月、ソウルにて「幸福」を上演。大好評を得る。以後、2003年まで4年連続で韓国・ソウルにて公演。好評を博す。2003年、変貌する時代の中で、人が生きていく“幸福”とは何かを、日常のひとコマを通じて問い直す、<ともに生きる>シリーズの創作・上演を開始。劇団代表・須永克彦が「兵庫県文化賞」を受賞。2007年、韓国に続き、マレーシアとの演劇交流を開始。4月6・7日、クアラルンプールにて「幸福」を上演。喝采を得る。2008年、<家族>シリーズの創作・上演を開始。