老若男女による趣異なる一人芝居のオムニバス。笑いあり涙あり、それぞれの作品が描き出す人生の悲喜こもごも。パワーと情熱がほとばしる一人芝 居の魅力を、ぜひ味わってください。
「ガチャガチャの神さま」はちょっぴり寂しい女子高生の、「片道きっぷ」は迷い多き中年の、「朱い手鏡」は昭和の風情漂う年配の、「ふたりの女」は年齢異なる女性の、「松茸ごはん」は若い今どき男女のと、6作品の内の5作品はそれぞれの世代の「切なさ」が漂っています。また「トリセツ」は、鳥が大好きな故にあまり振り返ってもらえない野鳥たちの「切なさ」が根底にあるかもです。とまあ、くしくも「切なさ」が感じられる作品が揃った芝居展となりました。
「切なさ」が伴う悲しさや辛さの体験は、自らの痛みとして他者への思いを深く持つことができるようです。その対象は人だけでなく、犬であったり猫であったり、ときに鳥であったりと、ともに今を生きている生命に対するものでしょう。心のふれあい少ないこの荒んだ時代に、互いに思いやり「切なさ」を共有できることは、もうそれだけで心和むとても幸せなことだと思えます。なんせ、人は一人では生きてはいけないのですから。「幸せ」は他者との関係の中にあり、ある意味、人と関わる「切なさ」は他者と共有できる「幸せ」への扉のようにも思えます。
対象年齢 | 中学生/高校生/一般 |
上演時間 | 90分 |
準備時間 |
3時間 |
撤収時間 | 2時間 |
会場条件 | 特になし(体育館でも可) |
備考 | ー |
2024/05/18,19 | ものがたりの森Ⅲ | 劇団道化座IWAYAスタジオ |
2022/09/17,18 | ものがたりの森Ⅱ | 劇団道化座IWAYAスタジオ |
2019/03/23 | ものがたりの森 AKASHI ver. | 明石市立市民会館(アワーズホール) |
2015/05/30,31 | ものがたりの森 | 劇団道化座IWAYAスタジオ |