劇団道化座75周年/須永克彦七回忌公演
「母の肖像」
1950年に設立した劇団道化座は、2025年に創立75周年を迎えます。傷跡が残る戦後間もないなか産声を上げた劇団道化座。先人たちの苦難の上にいまや関西でも最古参の劇団となりました。皆さまのご支援のお蔭と感謝しつつ、よくぞここまでと感慨深いものがございます。
また2025年は、長年、劇団を牽引してきた前代表須永克彦の七回忌でもあります。「母の肖像」は5年前にも追悼公演として上演しましたが、当時とは世界情勢も変わり、大きな転換期に日本も無関係ではいられない状況です。今回の公演では新たに作品を捉え直し、昭和、平成を懸命に生きた一人の女性の姿を通して、これからの時代を見つめていきたいと存じます。年々、劇団を取り巻く状況は厳しさを増しておりますが、先人が築いた歴史の上に、さらに次の一歩を刻んでいきたいと存じます。皆々さまの更なるご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。
息子新吉の母政代への挽歌……。明治生まれの母が戦争に翻弄されながらも、戦後の混乱期を懸命に生き抜く姿を描く。
朝鮮動乱の特需景気で沸きたつ中、政代は夫が残した借金を抱えながら病弱な息子新吉を女手一つで守り育てる。無事に成人し家庭を持った新吉は、老いて一人暮らしの母政代を引取る。ようやく世間並みに息子たちと心安まる平和な時を過ごす政代。だが、思いもよらぬ大震災に遭遇する。
以後、政代は新吉夫婦に見守られながらも徐々に痴呆症状が進み、子供に戻って穏やかにこの世を去る。息子新吉は、母が生きた嵐の時代を想いながら、次の世の在りようを思う。
2025年9月26日(金)
14:00/18:30開演
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
前売一般¥4,000 当日一般¥4,500
前売学生¥2,000 当日学生¥2,500
ペ ア¥6,000(2名)※前売のみ
メルマガ割引 各¥500引 ※前売のみ・ペア除く
注意:未就学児入場不可。やむを得ない事情により、内容(出演者・曲目等)が変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
観劇お申込みフォームまたは電話、FAX、メールにて<お名前・ご住所・電話番号・公演日時・チケット券種・枚数>をお知らせください。お申込み受付後、劇団よりチケットとお振込用紙を送付いたします。ご不明な点がありましたら、お気軽にお問合わせください。